土居健太郎「10年使えるSEOの基本」を読んで - 検索エンジンは最高の回答者であろうとする -
「どうすれば検索されたときにサイトを上位表示できるか」
そんなふうに捉えてSEO対策を行うとかえってうまくいかなかったりすることがあるようです。
本書は,すぐに効かなくなってしまうような小手先のテクニックではなく、
といった変わらない「考え方」をおさえることで、 目先のトレンドにふりまわされないための基礎が身につくSEO入門書となっています。
検索エンジンはなんのためにどんなことをしているのか
検索エンジンは「だれにとっても、どんな質問に対しても、最高の回答者」であろうとしています。
最高の回答者であるためには、以下のような能力が必要となります。
- なんでも知ってて、知識の引き出しが多い
- 質問した人のことをちゃんと理解してくれている
- 質問した人が知りたいことを正しく教えてくれる
検索エンジンも同じような能力が必要となり、その仕組みとして「クローラー」「インデックス」「アルゴリズム」があります。
- クローラー: インターネット上のあらゆる情報を集める
- インデックス: 集めた情報にどういう言葉が書いてあるかを解析して整理し、検索時に取り出しやすくする
- アルゴリズム: インデックスされた情報の中から良質な回答を選定する
SEOとは「回答」を用意し、検索で取り出されやすい情報を作ること
以上のことから、SEO対策の基本的な取り組みは、以下の3点に集約できるそうです。
SEO対策とはランキング競争でも検索順位を操作するテクニックでもない
「どうやって他のサイトより上位に表示するか」 「どうやって効率よく順位を上げていくか」 といった短絡的な施策を指すものと解釈されがちですが、 本来は 「検索エンジンが検索する人にどのような結果を提示しようとしているのか?」 を理解し、検索結果でより優遇されるに値するサイトにしていくことになりません。